とても暑い日が続いてますね。
この暑さの中でも、子供達は元気に遊んでいます。
皆さんは、夏休みにはどのような思い出がありますか?
私は夏休みの頃になると、母方の祖父の事を思い出します。
私の母方の実家は熊本県にあります。
子供の頃、夏休みになると、母の実家に遊びに行く事がとても楽しみでした。
祖父は、私が小学校高学年の頃、脳卒中で倒れ、半身不随になってしまいました。
しかし、夏休みには、私達家族が熊本に帰ってきてくれる事が待ち遠しく思い、楽しみに待っていてくれました。
祖父は、私達と会った時、本当に嬉しそうな顔をしました。
そして、私達が大阪に帰るときには、淋しそうな顔をして、少しでも一緒に過ごせるように、ギリギリまで用事を頼んできました。
祖父の嬉しそうな顔、淋しそうな顔は今でも忘れられません。
祖父は、平成15年12月に往生しましたが、お盆になると極楽浄土から帰ってきてくれます。
お盆には、キュウリで馬、ナスで牛を作ります。これは、「御先祖様や大切な方が馬に乗って少しでも早く来てほしい」「帰る時は、歩くのが遅い牛に乗って、少しでも私達の近くにいてほしい」という願いを込めているのです。
残念ながら、お盆に熊本に行く事は出来ませんが、きっと蟠龍寺にも寄ってくれていると信じ、今度は私がおじいちゃんを待ち遠しく思い、少しでも近くにいてほしいと願っています。
「お盆の供養の仕方がよく分からない」という方もいらっしゃると思いますが、難しく考える事はありません。
御先祖様や亡くなった大切な方は、皆さんが帰ってきて、賑やかに過ごしている姿や声を聞くだけでも、嬉しいのです。
さらに、「亡くなった人が極楽浄土で安らかに過ごせますように」「いつか極楽浄土で再会できますように」という思いで、「南無阿弥陀仏」とお念仏をお称えすれば、もっと喜んでくれます。
夏休みは、旅行やレジャーの季節ですが、お盆には御先祖様や亡くなった大切な方と一緒に過ごす心静かな時間をもちましょう。 合掌